最近、というかここ数カ月くらい芋けんぴにハマっていまして、二日に一袋くらいのペースで食べているので少し体が心配です。芋けんぴは砂糖も油も結構使っていますし、食べ過ぎはよくないこともわかっているのですが...めちゃくちゃ美味しいんですよね。
もともと芋けんぴ自体は好きだったのですが、ここ何年か食べていませんでした。ではどうしてこんな急にハマり始めたのかと言いますと、それはまあとある作品の影響なんです。
とある作品というのは「月陽炎」のことで、芋けんぴが作中で重要な役割を担っているわけではないのですが、ふと食べたくなったんですよね。あー久しく食べてないなと。そしたらドハマりしてしまいました...。
月陽炎は伝奇モノの作品で、話自体は説明不足や消化不良が目立ち、不満も多いです。しかしそれらを差し引いても素晴らしい作品だったなと。そう感じたのはヒロインがあまりにも自分好みだったからなんですよね。美月が素晴らしかった。
自分が一番危ない、悲しい境遇にありながらもなお他人の幸せを願う、こういった芯の強いキャラクターに惹かれてしまう。それでいて自分が幸せになることに対しては不安を覚える。また一人素敵なヒロインに出逢えた事を嬉しく思います。
さて、四月の新作の話をしましょう。四月は移植された作品を含んでいたこともあり、計八本購入しました。期待していたがそこまで自分に刺さらなかったり、逆にあまり期待していなかったのに胸に響いたりと、まあいつも通り楽しく作品をプレイしていたかなと思います。
「和香様の座する世界」
現世を舞台に古き神様やら妖怪やらがやってきてわちゃわちゃする、こういった世界観が大好きです。神様や妖怪がというよりは人外のものと共存している世界がという感じですが、とにかく本作には楽しませてもらいました。
キャラクターは皆可愛いのですが、やはり何と言っても和香様と琉々葉のお二人。もう二人が可愛すぎて何気ない日常風景を見ているだけで癒された。話は私の好みから外れていたのですが、幸せな時間を過ごせたかなと思います。
「恋音 セ・ピアーチェ」
正直なところ、絵が可愛いし低価格だから~という感じでこの作品を購入したのですが、想像以上に綺麗な物語が描かれていたので驚きました。短いながらも二人の物語としてまとまっており、読了後は爽やかない気分にさせられました。
爽やかな気分になったのは読了感の良さもありますが、やはり曲にあるかなと。彼女の音楽を楽しもうという気持ち、そして今までの苦悩なんかが曲に込められており、歌詞自体は単純なのに聴き入ってしまった。
「缶詰少女ノ終末世界 」
物語の軸についても思う所が多々あり、色々と言いたいことはあったのですが、彼女の眩しさに当てられて彼女の事しか見えなくなってしまった。本当にどのヒロインよりも輝いていた。
作品としての面白さよりも、ツバキというキャラクターに出会えたことが何よりの喜びです。彼女こそがメインヒロインだ!
「となりに彼女のいる幸せ ~Summer Surprise~」
年下幼馴染とのサプライズな夏休みということで、どんな甘々な夏休みを見せてくれるのかと期待していました。その期待には十分以上に応えてくれたかな。
肝心の年下幼馴染が想像していたのとは違う、ローテンションでからかってくるタイプだったため、どうなるのかなぁという感じでしたが、安心しました。普段はクールな小梅ちゃんが甘えんぼ寂しがり屋さんになるのがたまらなかった。
「Missing-X-Link ~天のゆりかご、伽の花~」
自立型ロボットである「オートマタ」や遺伝子操作により生まれた「エディテッド」、「電子の海」など心躍る単語がまばらに散っていました。近未来が舞台の作品はどうしても好きになってしまう。
TrueENDは正直好みではなかったのですが、他に好きなENDがあったので結構満足しました。どのお話でも変わることのない、主人公への姫風露の想いに当てられてしまった。
「クダンノフォークロア」
少女×百合×都市伝説ということで、発売前からこの作品が醸し出す雰囲気に誘われました。作品自体の出来はと言うと、綺麗にまとまっていたと思う。それも、これ以上何も付け加えられないほどに。
ただ、綺麗すぎたかなとも。インパクトというか読ませる工夫というか、十分まとまってはいるのだが、全体的に薄味だったように感じた。共依存ENDが好き。
「 Harmonia」
ロボットが主人公で、周りの人々と接することで様々な感情を学んでいく物語。その概要に惹かれプレイに至ったわけですが、望んでいた以上のものを受け取ることができました。
単なる成長物語ではない、あの町の、あの人たちの温かさがあったからこそ、ここまで胸に響くお話になったのでしょう。そして、お話だけでなく音楽面も素晴らしく、豊かで温かい旋律の数々がこの作品の良さを何倍にも引き上げていた。
もうめちゃくちゃ面白かったです。
その知名度、設定から面白いんだろうとは思っていたがまさかここまでとは。話のボリュームは十分以上、それでいて最初から最後まで飽きない面白さを提供し続けてくれた。本当に切りどころがわからなくなるほど、のめり込んで読み続けました。
ここまでハマった作品も中々久しぶりで、それは単純な面白さのおかげもあるが、パート分けがしっかりしていたからだと思います。ひたすら熱い戦闘パートと笑いに富んだでもどこか穏やかさを感じる日常パート、それに加え主人公とヒロインの中の進展を描くパート、どれも抜かりなく素晴らしいものでした。
そして何よりキャラクターだ、もう敵味方関係なく魅力的な人たちばかりだった。アルや主人公である九郎はもちろん、悪役としてこの上ない存在感を放ち続けたマスターテリオン、ムカつくけど憎めないドクター・ウェストなどなど好きなキャラクターが多すぎた。
四月は新作そこそこ、移植版神!みたいな感じだったので中々複雑な月でしたが、まあ楽しかったです。五月の新作はそんなに買わない予定ですが、気になる作品は確実にあるので期待に胸が膨らんでます。