じめじめとした季節は過ぎ去ってようやくやってきましたよ、あの季節が...。
夏はやることがたくさんあります。海に行ったり、花火を見たり、バーベキューをしたり、長旅に出てみたり。夏という季節を聞くと気分が高揚してしまうのは分かりやすくて楽しい出来事ばかりが待っているからでしょう。あとは幼少期の思い出なんかも大きく影響しているのかな。
そんな夏に私も楽しみにしていたものがありました。そう、「夏コミ」です!!!
先に挙げた行事たちに比べると青春の欠片もない話ではありますが、もうとにかく楽しみで仕方なかった。毎年、夏に初めて見る海は有明と決まっているんです。あの欲望に満ちた世界が私は好きなのだ...!
最近は主に同人ゲームを目的に行くようになって、だから行くのは四日目だけで良かったのですが、二日目と三日目も行ってしまいました。
二日目は企業ブースで欲しい作品が多数あったため、行かざるを得ないなという感じで行きました。迷子教室のサントラと夢現Re:Masterのグッズが欲しかったので無事買えて満足でした。また、買えればいいなと思っていた商品もまだ残っていたりして、とても充実した買い物ができました。
三日目は特に行く予定はなかったのですが、私の大好きな作品であるカタハネのグッズが出ることを二日目の夜にふと知って、そこから寝ないで始発で行きました。二日目以上の人の列に苦しめれらながらもなんとか手に入れることが出来て、喜びのあまり拳をぐっと握りしめましたね笑。
そして目的の四日目。人の数がえらいことになってました本当に。早めに行ったにもかかわらず、入れたのは開場の拍手からしばらく経った後でした。その時の焦り具合ったらなかったです。
同人ゲームはそんなにバンバン売り切れを出すものでもないので、大丈夫だとは思っていたのですが、万が一ということもあります。会場に入ってからはトイレを我慢している人みたいに俊敏な早歩きをする私でした。
結果的に欲しかったものは大体買えて、何となくノリで買ったものあって、いつの間にかリュックサックが終業式の日に全部物を持ち帰る小学生のランドセルみたいになってました。
特に「雪子の国」はどうしても欲しかったのでブースに辿り着いた時、喜びのあまり二つ購入してしまいました。また製作者さんと少しお話もできて、これまでの作品に対する感謝とこれからの作品に対する応援の気持ちを伝えることが出来て非常に嬉しかったです。
夏コミのほかにも電気外祭りにも行ったりして、その辺についても語りたいところではありますが、それはまた別の機会にということで、そろそろ本題に入りましょう。
上半期が終わり下半期が始まりました。下半期のスタートである七月の新作の出来はというと...素晴らしかったです。七月は9本購入したのですが、当たりの作品が多くて幸せな気持ちになりました。ああ、エロゲって楽しいなぁって。こないだ書いた上半期ランキングが早くも塗り替えられていきましたね。
「抜きゲーみたいな島に住んでる貧乳はどうすりゃいいですか? 2 」
前作に引き続きとても楽しませてもらいました。正直なところボリュームに関してはあまり期待していなかったので、読んでも読んでもまだ続く、されど楽しく読めるシナリオが用意してくれて本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
前作ヒロインのアフターなんかも、ただえっちして終わりではなく、きちんとその後のお話が描かれているのも好印象。しかもそれなりに尺があって、普通にこれだけでもFDとして売り出せたことでしょう。
本作のメインであるSSビッグスリーの内容に加えて、熱くて笑える共通√とTRUE ENDまで…恐らく前作よりも長い時間プレイしていたのではないかと思います。それでも飽きずに最後まで突っ走れたのはやはり楽しいから。
私がこの作品を購入する理由の八割は桐香ちゃんにあったのですが、総合的に見て質の高い作品だったなと。特に郁子なんかは最も株を上げたヒロインで、彼女の真面目で思いやりのある姿を見せられて完全に虜になってしまいました。本当に良い子でしたね。
今は少し寂しさを感じますが、まあ何はともあれお疲れさまです。次回作が出るとしたら喜んで買うでしょう。素敵な次回作お待ちしております。
「恋愛、借りちゃいました」
レンタル彼氏が主人公というこれまた珍しい作品で、ただ笑える作品ではなく、登場人物の想いもしっかりと伝わってくる。読んでいてとても楽しく、終わった後は清々しい気分にさせられる作品でした。
三角関係という好みの展開もさることながら、ヒロインに関しても胸がときめく娘が揃ってました。特に八純ちゃんが可愛くて、主人公の事を好きになった回想及び、はじめて主人公と話した時の回想を見て一気に惚れてしまいました。こんな一途でぴゅあっぴゅあな女の子だったなんてね。
彼女の恋が叶った時の喜びは凄まじかったし、彼女の反応も本当に嬉しそうで嬉し涙が出そうになりました。愛しの彼のために進路を変えて、会えるかもしれないという期待を胸に毎日のように夜歩き回って、怪しまれないためにキャラまで作って、そんなこんなでようやく叶った恋だもん...。
他にも好きな√があったりしてそんなに期待はしていなかったのですが、とてもいい作品でした。
「雪の夜、俺は妹を裸にする。」
序盤は主人公の態度、性格を見て気分を害する場面なんかも多かったが、読み進めていくこのキャラクターはそういった役なのだなと、周りのヒロインの立ち回りを見て強く感じました。
だからまあ、主人公の言動や行動なんかには一ミリも共感できないし、そういう感じの作品ではないのかなと思います。ただ、あんな主人公であるからこそ周りのヒロインの優しさだったり、想いの寄せ方に目を奪われる場面が多かったのです。
何といっても有希ちゃんです。小さい頃からいじめられて、主人公にも殴られて。そうしていくうちに謝る時は頭を守る癖がついてしまったというのがとても悲しい。それでも兄を慕い、兄の力になりたいと思う彼女の健気さには見ていて目を潤ませてしまう。
中でも紗英√のとあるENDなんかは彼女の気持ちを考えると辛くて辛くて。でも辛いだけではなく、同時に強さも感じたんですよね。兄に迷惑をかけないように、自分の気持ちに区切りをつける。きっかけは最低でしたが彼女が成長するにはこの結末しかないと思ってます。とても心が動かされる作品でした。
「宿星のガールフレンド3 -the destiny star of girlfriend-」
終っちゃったよう~泣。
ついに「宿星のガールフレンド」三作目である本作。丁度、去年の今頃に一作目が発売したというのだから驚き。安定したペースでしかも毎回満足できるものを提供してくれました。他の二作ほどではなかったが十分に満足できる内容でしたね。一作目から大切にしてきたヒロイン同士の絆、仲の良さが本作では特に光っていたかなと。
途中あれっと思う展開もありましたが、最後まで読んでみて整理してみると必要だったなぁと。
主人公が好き好きで仕方ない、だから二人だけの世界が作る。そうして展開されたお話でありながら、最後には周りの人間から祝ってもらって幕を閉じる。本当に彼女は恵まれているし、それはやはり日頃の行いからきているのでしょう。
いつも周りに気を配り、真面目な態度で接する彼女だからこそ、みんなが止めてくれて、みんなが祝ってくれた。やはりこのシリーズの良さはヒロインとその周りが作り出すあたたかさなのだなと、しみじみ思いました。
「姫と穢欲のサクリファイス 」
穢れを知らない王女を調教師、絶望に堕とす。そんな見ただけで人を魅了するような本作は私の期待に大いに応えてくれました。まずこの作品の一番の売りでだったであろうお姫様の調教パートが良い。
調教を行うことで上がっていくオーガズムと「闇の糧」こと周りの反応値。それが調教の仕方によって異なっており、大変興味深かったです。「この調教をすると周りがこんな反応をするんだ」と、色々思案しながらとても楽しくプレイすることができましたし、怒りのパラメータが上がるやつなんてくすっときてしまった。
この作品、五悪魔のみんなが魅力的すぎて困るんですよね。いつもくだらない一言で喧嘩になったり、個々の役割が違うなど、大丈夫なのかこの娘たちと思う瞬間もありましたが、喧嘩するほど仲が良いというやつなのです。主人公を想う気持ちというのも皆一緒。そんなことに気付くとあとはもう彼女達の掛け合いが非常に心地よかったです。
そんな気持ちだったので好きだったのはテレサ√の方でした。ちなみにフィアナ√はゴミです。
「流星ワールドアクター」
癖があり過ぎる主人公とそれを生かす周りの面々。あの人が帰ってきたなと、体験版の時点で嬉しく思った。まあ同時に不安も覚えたのですが…。不安はやがて現実になってしまって、悲しい最期を迎えてしまったわけですが。
まあ不満は挙げればキリがないので、良い所について語ると、同期の四人についてのエピソードも良かったかなと思います。というかもっとこの話が見たかったですね。私がこういった過去編の話に弱いのもあるが、それにしても面白かった。それまでの話を見ていても感じていたが、やはりストライコスが良いキャラしていて、彼の優しさと頭の良さが際立つ場面が多かったです。彼の目的はいったい何なのでしょうね、私、気になります。
シナリオもそうですが、全体的にやはりまだまだといった感じで、続編を待ちたいところです。まあでも読んでいて楽しかったのは間違いないかなと。魅力溢れる登場人物と世界観をどうか腐らせず果てまで持っていってほしい...。
「ココロネ=ペンデュラム!」
「マギア」という超能力、能力者を集めた学園都市など、あの作品を思い出さずにはいられない本作でしたが、そんなに比べたりする気はなく、この作品はこの作品で楽しもうという気持ちが強かったですね。結論としてはそこまで楽しめる作品だったではなかったのですが…。
まあ一番の理由は単純に個別√の話が面白くないことでしょう。想像以上にボリュームはあるし、お話も超能力とキャラクターの性格を加味した上でつくられているとは思うのですが、肝心の中身が薄い。
キャラクター達は苦労していたようですが、その結果というのが雰囲気だけだったり、中途半端だったり。そしてそんな状態でEDを迎えるものだからポカーンとする場面が多々ありました。
しかしながら良いところもあって、特に能力を使った取り組みや戦闘は良かったです。というのも個人的にこういった少年心をくすぐるような設定は好物だからで、共通√ではこの辺の話に多く触れていて、中々楽しめました。
また、CGにおける肌の塗り方なんかもとても綺麗で、モザイクも控えめだったりするのでシーンの淫靡さが増し増しに。
菜砂√が結構好きで、最終的に兄妹という関係を恋人として過ごしていく上でプラスに考えたのも嬉しい。ずっと一緒で最強、まさにその通りです。思い返してみると特に大きな不満はなく良いお話だったなと感じますね。
「椎名真穂のヒミツ ~ネームはHで思いつきます~」
引っ越し先のアパートの大家さんがエロ同人作家だった!
こんなの衝撃なんてもんじゃないないでしょう。おまけに巨乳の美人。お前…人生で一番の運を使ったなと言いたくなるほど主人公が羨ましい。初めての性交も早く、そこからどんどん肉欲に溺れる日々になっていくのですが、その合間合間で彼女の夢、活動に関するお話が展開していく。
そのお話がとても良かったというわけでもないのですが、真穂がなぜ同人作家になったのか、どうして絵を描くのかなんかも触れてくるのため、主人公を通して彼女の人生観なんかが見えてきます。
まあこの作品に言及すべき点はHシーンでしょう、初めて同士の二人が試行錯誤しながら色々なえっちに挑戦していく描写が好きでした。あとお掃除がかなり卑猥で、彼女の主人公への愛情がよく伝わってきます。本当に幸せそうに舐めるのがえっちすぎる....。
「天気雨」(廉価版)
別に大きなイベントだったり、盛り上がる場面というのは特になく、本当にただただキツネ娘たちと戯れるだけ。では、なぜこんなにも充実感を得ることが出来たのか。それはこの作品の意図にあります。
それはこの作品は自然を舞台にしながら、この作品自体の作りまでもがとても自然で、故に違和感が全くないということ。だからこそ自然らしさというのも出てくるし、そういった部分を楽しもうと思っていた私としては歓喜のあまり震えました。
そしてメーカーはこの「自然らしさ」で勝負がしたかったのだと思います。彼女達の言動、行動は先程述べた通り、主人公に関しても就活生という立場でありながら、それについて深く言及する、あるいは非難する要素は一切ない。そしてそのために登場人物を親ではなく、祖父祖母に限定したのでしょう。
こんなにも安心できる作品に出会えた事を誇りに思います。
振り返ってみて改めて豊作であったことに気付きます。この調子で年末まで行ってくれると嬉しいです。えっちげーむは神コンテンツなのだ...!