こんなにエロゲに打ち込んだ一ヶ月もなかったです。
はじめに
無事ランスシリーズを完走することができたので、それぞれの作品を振り返りつつ、思い出語りをしていきたいと思います。
エロゲを始めたときからずっと存在は知っていたランスシリーズ。ただ、作品数がかなり多く、加えて一つ一つのボリュームが凄いとのことで何となく避けていた節がありました。今思えばこんなに幸福なことはないのですが。
また、一つだけやってみようということでプレイした「戦国ランス」の攻略に大変苦労したのも避けるようになった理由の一つですね。「確かにゲームシステムは面白いけれど、ストーリーが薄いなぁ」なんて感じたのを覚えています。これについては作品ごとの感想にて後述します。
そんな私がなんで1から始めようなんて思ったかというと、単に暇だったからなんですよね。いつもはノベルゲームばかりやっているけれど、たまにはゲーム性のある作品を集中してやるのもいいかなと。かくして私の冒険はスタートしたわけです。
普段、そんなにゲーム性のある作品には触れないため、まあ楽しくって、気付いたらお日様が沈んでいたなんてことはざら。ゲームに集中するためにも、眠くなったらやめようと決めてプレイしていたのですが全然眠くならない。
また、仮に眠くなっても目を閉じればランスの情報が頭の中を飛び交い始めるのでなかなか寝付けない。そんな日々が続きました。体調を全く崩さなかったのはゲームに対する愛のおかげでしょうか。
一作目をやっている時は「果てしないなぁ」なんて感じていたのに、いざⅩまで辿り着いた時は本当にあっという間だなと。正史だけ追っていたらもっと早いと思います。まあ、そんな楽しみ方では意味がないのですが...。
作品ごとの感想
さて、ここからは作品ごとの感想になります。
「Rance01 -光をもとめて-」
一作目。まあ一作目だし余裕だろうと思っていましたが、幽霊屋敷でボコボコにされました。私はただレアアイテムが欲しかっただけなのに...。
シリーズの中でも話の規模は小さい方で、ボリュームもそんなにない。半日もあれば誰だってクリアできると思います。それでもランスらしさ溢れる作品ですし、プレイヤーの気持ちをそのまま行動に乗せてくれます。特に終盤なんかはよくやったと思う場面ばかりでした。
あとパルプテンクスちゃんがとっても可愛い。Ⅹに出して...。
「Rance02 -反逆の少女たち-」
序盤はいきなりHPを1にされたり、その辺においてある石像がめちゃめちゃ強かったりと、この先の戦いに不安を覚えるばかりでした。しかし、きちんとレベル上げをすれば楽々。武器もついてくるのが嬉しいですね。
辛かったのはフラグ管理。きちんとした手順を踏まないとイベントが発生しないため、それに気付かず立ち往生してしまう場面がしばしばあった。小さい子に無駄にお菓子を食べさせ続けている時間なんかもあった...。
そして、この作品における一番の喜びは魔想志津香ちゃんに出会えた事。本当に最初から最後まで可愛いかったから困る。
「Rance03 -リーザス陥落-」
まさかのフルボイス。02からの目まぐるしい進化に慄くばかりだった。一方で昔からランスシリーズを追い続けてきた人にとってはどうなんだろうか少し考えたりも。
ゲームシステムはここまでの二作と比べるとかなり戦力の幅が広がっていました。技のバランスを考えても良し、好きな技ばかりで組んでも良し、好きな女の子達で組んでも良し。本当にパーティを組むのが楽しくて仕方ない。最終的に技も良くて顏もかわいい、そんな欲に塗れたパーティが完成していたのをよく覚えています。
話もランスを語るには欠かせないものばかりで、他の作品をやっている時も度々この作品のことを思い出しました。
数ある作戦の中でも特にホッホ峡での戦いが好きでしたね。ああいう皆でばらけて戦うやつ最高です。
「Rance IV -教団の遺産-」
システムこそ古めではありますが、ゲーム自体は面白いのですぐ慣れました。自動戦闘モードがあるので育成に関する不満はあんまりないのですが...。志津香ちゃん、白色破壊光線を覚えるの遅すぎるよ…。
この作品はシナリオがかなり好きで、ランスとシィルの関係が好きな自分としてはたまらなかったです。また、闘神の話も少年心をくすぐられるもので、夢中になって説明を読んでいました。終盤の展開も熱いんですよね...!
「ランス4.1 -お薬工場を救え!-&ランス4.2-エンジェル組-」
言裏との絡みが本当に好きで、彼が調子に乗った後、お決まりのようにランスに殴られるのを見ていつも笑っていました。この作品のランスはなかなかの鬼畜なのですが、同時にしっかりと優しさも持っている。キサラとのやりとりにはほっこりしましたね。この作品をやらないとキサラの印象はだいぶ薄くなりそう。
あとは4.2の終盤ですね、衝撃でした。
話的にはまあおまけなんだけれど、重要なキャラも出てくるのでやっておいてよかったなと。
「鬼畜王ランス」
こんなに時間を気にせずプレイし続けたのはいつ以来でしょうか、一日のほとんどをこの作品に費やすほどハマっていました。少し休憩しようと横になっても領地の事、敵戦力の事を考えてしまって眠ることができない。
そんな感じで鬼畜王ランスの世界に居続けたから、クリアした時の感動は尋常ではなかったです。世界を統一したという圧倒的な征服感と、長きにわたる戦いもついに終わりだという達成感に包まれました。
ゲーム自体も最高に面白いですが、話もまた最高に面白いから困る。戦争の中で描かれる人間ドラマが本当に素晴らしいんですよね。しかも「どれが」ではなく「どれも」。
人間とか魔人とか関係なく至る所に「良いなぁ」と感じる瞬間があって、色んなキャラクターに魅力を感じるように。
ここまで謎だったヘルマンやゼスの存在を知ることができて、ランスの世界観に圧倒されました。元々、この作品はそういった意図があって作られたものらしいので、本当に見事な出来だったとしか言えませんね...。
「Rance5D -ひとりぼっちの女の子-」
上記の画像をはじめ見た時はわけがわからなかったですね。おいおいこの作品は運ゲーで進んでいくのかと、まったくもってその通りだったわけです。まあ当然、キャラクターの使い方によってある程度は成功の道を歩んでいけますが、結局は運。万全の状態で敵に挑んだにもかかわらず負けてしまうこともしばしば。
この作品は城だけが舞台なのにもかかわらず重要なイベント、重要なキャラクターが多数登場するから驚き。クリアした時こそ平凡に感じましたが、シリーズを完走した後に思い返すと凄い。
あとこの作品のランスがシリーズで最も鬼畜だと思います。
「Rance VI -ゼス崩壊-」
ナンバリングの中だとⅩを除いたら一番面白いのではないかなと。先に進むにつれて、ぐんぐん面白くなっていく物語にただただ圧倒されました。攻める時はとことん攻め、時に笑いで場を和ませる。バランスが素晴らしいです。
あの移動には最初こそ手こずらされましたが、慣れると地図を見るだけで進めるように。余談ですが、このスキルがGALZOOで役立ちました。
メインの話は大満足でしたが、同時に各々のキャラクターのサイドストーリーも面白かったですね。特に志津香の話には感じ入る部分が多々ありました。今後のストーリー展開にも密接に絡んでくるので、かなり重要な話だったと言えるでしょう。
ランスⅩをやっている時もゼスの思い入れが強すぎて、ゼスのメンバー、ゼス関連の話が差し込まれるたびに歓喜していました。本当にゼスという国が好きで好きでたまらない。
「戦国ランス」
私の初ランスはこの作品でした。当時もSLG自体はかなり楽しんでいて、プレイ時間が三桁に迫るほど堪能していたのですが少し弱さも感じました。その弱さはシナリオのことで特に正史ルートをやった時なんかはなんだかあっさりしている、悪く言ってしまえば呆気ないと感じたのです。しかし過去作を知っていると世界が一気に変わりました。
わかりやすいのが援軍の存在。当時はゼスやリーザスの援軍と聞いても全然ピンとこないし、なんか強そうな助っ人が来たなぁくらいにしか思わなかった。片方の援軍全然使えないし…とかね。でもそんなところもその国らしくていいなと今は思います。
あとは鬼畜王との関連性ですね、五十六ルートが大好きになりました。
「過去作を知っていないと楽しめない」のではなく、「過去作を知っているとより楽しめる」。その自然な作りからは制作陣の愛が感じられました。本当に再プレイしてよかったです。
「戦国ランス〜三匹が斬ったり突いたり燃やしたり -slash!thrust!burn!-」
単純な作りながらもたまに焦る瞬間もあったりしてそこそこ面白かったです。戦姫のことが好きな方なんかにはちょっぴり嬉しい一作。あと、この三人の関係を知っていると、Ⅹの某食券イベントで笑顔になれます。
これまで以上に周りの存在のありがたみが分かる話が用意されていました。今まで助けてくれて事の恩返しをしたい者、純粋に彼を慕っている者、嫁として彼を支えたい者などなど、本当に色んな国から色んなキャラ達がランスのために駆けつけてくれた。
メインの物語もわりと良かったですが、私としては彼女達との掛け合いが見られる「city漫遊」、「ランス城での会話」がかなり好きでした。それが見たいがために短いクエストを受注する瞬間なんかも多々。
この作品、無印とマグナムで結末が異なるのですが、上記の理由から無印の方が好きです。
そして、忘れてはいけないのがリセットちゃんの存在。ここでリセット・カラーというキャラクターを生み出したのが本当に大きい。最高の娘です。
ゲームの話はまあ...止まらなくなってしまうので。迷宮に潜り、小さいブスを狩り続ける日々がようやく終わった時はホッとしました。クソ女神!!!
「Rance IX -ヘルマン革命-」
ついにルドラサウム最後の国家・ヘルマン帝国が舞台ということでまあ気分が上がらないわけがなかったです。鬼畜王でばっちり地形を覚えていたので、懐かしさに浸りつつプレイ。
最強の軍事国家とも呼ばれていた国が今はボロボロの状態なのが興味深くて、話を進めていくと有能な人物はまだいたりするから面白い。組織にとって重要なのは何であるか、それをしみじみと感じました。
革命には犠牲がつきものといった感じで、いい人ばかりが命を落としていく。国に対する愛は本物なのに、その国に裏切られるような形で消えていく者たちを見て涙。特に二周目はハンティの心情を考えつつ読んでいたのもあって、貰い泣きしてしまいました。
また、ヒロインの好感度を上げることでルート分岐というシステムも、とても美少女ゲームらしくて面白かったですね。
全ての物語を読み終えた後に見られる真エピローグも10000点です。
「Rance X -決戦-」
とうとう来てしまったシリーズ最終作。どんな物語を、どんな結末を見せてくれるのか、インストールしている時点で高ぶる気持ちが抑えらませんでした。
これぞ「本物」です。
ここまでランス様についてきて、本当によかったなと。
最も面白いエロゲは何か問い、「ランスⅩ」と答えられたら、その人とはもう一晩中語り合えそうです。お電話お待ちしております。
好きな女性キャラクターランキング
続きまして、好きな女の子ランキングです。
10じゃ足りないかなぁと思っていたんですけど、やっぱり足りませんでしたね。しかしだからといって30位とかまで用意してしまうと、それはそれで長くなってしまうので...。何日も何日も悩んで決めました。これが私の最終結果です。
ちなみに性別の縛りなしだとランスが1位になります。仕方ないよね。リックも10位以内には入ります。
10位 ホーネット
鬼畜王の時から可愛かったけれど、まさかここまで美しくなられるとは。その美貌を目にした瞬間、「助けなければ!」という使命感に駆られました。「ホーネット奪回」の厳しい条件を見事クリアしたこともあって、仲間になった時は嬉しさのあまり声を上げたましたね。
魔王の娘という立場から今までは散々ごまかしてきましたが、二部の最後でようやく自分の気持ちに素直になれたよう。優しく微笑むホー様が大好きです。
9位 あてな2号
Ⅳから登場のあてなちゃん。キチガイじみた言動が目立つ彼女ですが、主人を想う気持ちは本物であり、どんな仕打ちを受けても健気にしっぽを振り続けるあてなちゃんが好きです。まあ元々、頭のおかしな女の子が好きというのも大きいですかね。
8で外せないアイテムとして「主人からもらったビー玉」が装備されているのが個人的にポイント高いです。あてなちゃんにとっては宝物なんです。
8位 ビスケッタ
ランス城を守る鉄仮面のようなメイドさん。これまではあまり見せ場のないキャラでしたが、Ⅹではしっかりと見せてくれました。ランスに助けられた時にビスケッタさんがつい零してしまった本音は多くのユーザーの心を掴んだ事だろうと思います。無論、私もそのうちの一人であり、一気に彼女のことを好きになりました。
そんな彼女は二部に入って100点の役割を担ってくれて...株の上がり方はⅩの中だと一、二を争うかなと。
7位 サテラ
Ⅹで一気にメインヒロインになりましたね。序盤から可愛さの追撃が止まらなくって、ツンデレ好きな私なんかはたまりませんでした。ランスが自分の使徒になった喜びを隠しきれない彼女の破壊力といったら...。
そして、二部では彼女のファンも、彼女のファンでない方も貰い泣きしてしまったのではないでしょうか。食券イベントを見ていると尚更泣けます。
6位 ミラクル
ちょっと、いやだいぶ拗らせ気味の彼女ですが、ここぞという時に発する言葉の一つ一つが胸に染みてきます。シンプルだけれど、すごく良い。これは実力もあり、意志力の強い彼女だからこそのもの。
特にⅩのシャリエラとの会話は何回も見返してしまうほど好きです。
5位 かなみ
シリーズを追うごとに可哀想に、でも可愛くなっていったかなみちゃん。9でランスへの恋心を自覚してからはもう止まりません。ことあるごとに見せてくれるデレデレ顔がとっても可愛くて、見ているこちらまで幸せな気分に。
かつて暗殺の対象にしていたとは思えませんね、ファイナル忍者の頃が懐かしいです。
4位 鈴女
戦国の時から結構お気に入りのキャラでしたが、クエストで完全に好きになりましたね。まさかあんなエピソード用意してくるなんて...。涙脆い私は一発でノックアウトです。EDにてさらっと明かされる事実を見てぼーっとしてしまったのをよく覚えています。
そして、Ⅹの食券イベント。あれは絡むキャラ、台詞、それから彼女があの場にいる意味を考えるともう...。
3位 ウルザ
よくぞここまで良い女性に成長してくれました。人としても、ゲーム内での性能的にも強くあり続けた彼女に拍手を送りたい。あの日からずっと逃げずに戦っているんだと思うと、自然と雫が頬を伝います。
単なる恋愛関係ではなく、感謝と信頼で繋がっている。そういった点が彼女に惹かれる大きな理由なのかなと。戦国の花火のシーンが大好きです。
2位 志津香
初登場は敵だったにもかかわらず、見た瞬間ぞっこんでした。私の好きな要素を集めたような女の子で、彼女が登場するたびに嬉しかったですし、パーティには必ず入れていました。単純に強いのも嬉しいですね。
徐々に軟化していくものの、ツンツンした態度は常に忘れない点が素晴らしく、故に時たま見せるデレはまさしく白色破壊光線なわけですよ。最高の強気ガールをありがとう。
1位 シィル
なんだかんだランスの隣にはシィルが似合いますし、その光景こそが最も美しい。最初はそこまで彼女の事を好きでもなかったのですが、いつまでも変わらない献身的な姿を見て次第に心を奪われていきました。
彼女への気持ちが強まるシーンはいくつもありますが、完全に気持ちが好きに傾いたのはⅣのかなみとの会話でした。ランスにも良いところはあるのだと、必死にかなみを説得する光景が本当に素敵で素敵で。
このランキングを作ると決めた時点で1位は彼女に決めていました。これだけは迷わなかった。二部のあのシーンを見たらこうなっちゃいますよ...。
好きなBGM5選
ランスはゲームや物語、キャラクターだけでなくBGMまで素晴らしいから困ります。とりあえず好きなBGMを五つ上げてみました。
「ロイヤルチェイサー」(01&03)
ここまで来たぞって感じのBGMです。使われる場面が場面なだけあって、このBGMが流れるといつも気分が高揚していました。この曲を聴きながらカードを次々とめくっていくあの時間がたまらないんですよね...。
「Ontology」(鬼畜王)
おいおいまた魔人かよと、何度聴いたかわからないBGMではありますが大好きな曲です。時たま入る笑い声も良い味を出していて、鬼畜王クリア後もずっと聴いていました。戦国の方のアレンジも好きですが、やっぱりこっちがしっくりきます。
「advance on (v2)」(戦国)
攻城戦のBGMですね、聞いていると弓矢と剣撃の音が頭に鳴り響いてきます。後半部分の怒涛のエレキが最高に気持ちいい。勿論、Rebirth the edgeとかも大好物なのですが、思い入れという点でこの曲が一歩上をいきました。
「戦闘アム」(マグナム)
次に来るのは汚染の槍かな?それとも神聖分解波かな?...後者でお願いします!という時に限ってばんばん槍を撃ってくるんですよね。大好きなBGMですが、同時にトラウマのBGMとも言えます。Ⅹでもやりたい放題のアム様好き。
「血の記憶」(Ⅹ)
このBGMはランスシリーズを歩み続けてきた者へのご褒美みたいなもので、サビを聴いた時は鳥肌が立ちましたね。ああ、これが本当に最後の戦いになるんだと、演出も相俟って涙が出ました。本当に素晴らしい曲です。
終わりに
感想を書いているとまた一からやり直したくなるような、改めて凄まじいシリーズだったことを実感しました。私は一気にプレイした勢ですが、リアルタイムでこの作品を追ってきた方なんかはもっとそう感じるはずです。
本当に、本当にありがとうランス。