幸福の先への後語り

えっちなゲームが好きなおたくの戯言

六月の新作とか

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ポンコツ」と聞いて浮かんでくるのはねこねこソフトのヒロイン達。その中でも特に印象深いのは近衛七海ちゃんだ。彼女との出逢ってからだいぶ時が経つが、未だにねこねこソフトで最も好きなキャラである。というのも初めて触れたねこねこが「ラムネ」だったので思い入れが段違いなのだ。

変な口癖やおかしな髪飾り、それから家庭菜園に傾倒しているところなどなど。その辺のヒロインとは一味も二味も違うそのキャラクターにとても心惹かれた。また、幼馴染としての側面も十分以上に持ち合わせており、共通ルートの時点で合格A判定を叩き出してくれる。家も机も隣同士。それが当たり前で、その当たり前こそが幸せなのだと、心安らぐ光景をいくつも見せてくれた。

また、彼女の髪飾りにもきちんと意味があって、それを踏まえて彼女が大切にしているのだと思うと自然と笑みが零れる。当時の私はこの手の幼馴染ストーリーに陶酔しがちだったのもあり、今でもこの小話が強く頭に残っている。

ねこねこソフトの新作、そしてクリスマスティナの日本語版はまだだろうか...。

雑談はこのくらいで、そろそろ本題である六月の新作の話に移っていきたいと思う。六月の新作は12本購入。本命はやはりSummer Pockets。追加ルートもそれなりに良く、結果的に今年やった作品の中では一番楽しめた。

その他もろもろについて触れていく。

 

徒花異譚

 「徒花」と聞いた時に何となく切ない物語になっていくのかなぁと。各昔話を読んでいる時もそれが今後、少女にどういった影響を考えながら読んでいた。この時点で既に作品の虜になっていたことは明白。話自体はまあ馴染みのあるものなのだけれど、こうして見方を変えるとそれが面白さに繋がっていし、先が気になって止まらなくなっていく。

オチは「夢」の方が好きで、それは「徒花」のイメージと物語とがうまく噛み合ったように感じたから。あとは主人公より少女に目を向けていたのもあるかなと。切ないが美しい締めだったように思える。


ATRI -My Dear Moments-

かつて暮らしていた町が海に沈み、今生活している所もやがては沈んでいく。退廃とまではいかないけれど、間違いなく滅びに向かっているであろう世界を見て、一瞬でこの作品に興味が湧いた。加えて、本作のメインヒロインはヒューマノイドだという。これはもうやるしかないだろう。アトリちゃんの可愛さを堪能したい!

そんな感じで手に取っただけあって、序盤の何の起伏の無い会話を見ている時でさえ楽しんでプレイしていた。わかってはいたがアトリちゃんが物凄く可愛いのだ。天真爛漫な性格は眺めていて癒されるし、時たま見せるポンコツな一面も魅力。「ポンコツ」を差別発言と捉え、両手を上げて抗議するシーンなんて最高。

途中不安を覚える場面がいくつかあったが、最終的には望んでいたモノを提供してくれたように感じる。

 

QUALIA ~約束の軌跡~

この作品の発想と展開の仕方は実に好みだった。しかし、それでも感動に至ることができなかったのが残念でならない。過程がボロボロだったのだ。SF要素をふんだんに盛り込んだはいいが、そのほぼ全てに関する説明がすっ飛ばされていた。

かと思えば日常シーンは焼きまわしを使ってまで尺を伸ばしてくる。これではもう配分を間違えたのではなく、説明できなかったから省いたと言っているようなものだ。嫌いにはなれないし、可能性にも満ちていたので、今はただただ惜しいと思うばかり。

メガスキ! ~彼女と僕の眼鏡事情~ 伊波乙葉

これまでの二作品は「最近、視力が落ちてきたから」という理由で眼鏡を掛け始める微妙に眼鏡キャラとは言い難いヒロインを用意してきた。違う、そうじゃない。私が見たいのは出会った時から眼鏡を掛けている純正の眼鏡っ娘だと、話の中で良い部分を模索し評価しつつも微妙にモヤモヤしていた。

だが本作は違う。ヒロインは幼少期から眼鏡を掛けているという。だからこれまで以上に期待してしまったのだが...いかにしてシーンまで持っていくかだけを考えたような、あまりに杜撰な話作りにがっかり。

前の二作で良い話が書かれていたわけでもないし、値段も比較的安価。だから話に期待するなよと言われればそれまでなのだが、やっと生粋の眼鏡っ娘がやってきて、しかも三部作目だ。とても悲しい。

 

嫁の妹とえっちな関係になってヤバい!?

家庭のために夜遅くまで働き、えっちにも寛容的。何より主人公の事を深く想っている。加えて容姿も抜群に良いということで、美織さんは嫁としてこの上ない女性だということに気付かされた。そんな嫁さんがいるのにあんなガキと戯れるなんて何事か。きっちり制裁を加えてほしいと願うようになっていた。(妹目的で始めていたのに...)

だから修羅場のシーンが来た時は本当に嬉しかった。「やった、やっとあの女が断罪される!」、「できることなら風俗堕ちでもしてくれ」なんてことを考えながら見守っていたのだが...だいぶ期待外れの結末を迎えることに。

美織さんは素晴らしく出来た女性なのだが、それ故にオチが微妙になってしまった。

 

ねこツク、さくら。

共通パートの時点で日常の掛け合いに魅力を感じることが出来ず、冗長に感じてしまう場面が多々あった。そして、ルート分岐してからもその冗長な話は続いていく。すぐにえっちをしてパパッと話が進んでおしまいというよりは、はるかに良いのだけれど、早く中身のある話をしてくれと思った瞬間がしばしば。

また、幽霊を添えたシナリオは良いが、使い方があまりに簡易的であったのも目に余る。それをメインとして最後まで描くのは無理がないか?と度々思ってしまった。

そんな感じでシナリオについては突けば突くほど不満がタラタラ漏れてくる。だがまあキャラは可愛いのでいいかと許せる、そんな一作だった。

 

緊縛性奴会長 ~カレに知られたワタシの秘密~

 開始数秒で全裸にロープを巻き付けた女が出てきたので困惑した。なるほど、緊縛とは名ばかりではないなと、納得と笑いが入り混じったような気分に。そう、一周目は笑えるだけの作品だった。ああ、笑えるだけマシだったかなとそんな感想抱きながら読み進めていた。

たが二周目をやって印象がガラッと変わった。ヒロインの心情描写が加わるだけあのギャグみたいなシーンの数が光を帯びてくる。勿論、心が震えるとかそこまではいかないのだけれど、一周目の時よりは確実に物語を楽しむことができたかなと思う。

 

敗北の淫獣ハンター・緋炎姫アスカ ~結界学園の罠~

前作「敗北の淫獣ハンター・月氷姫レイ」のヒロインも好みだったが、今作のヒロインは更に良い。アスカは凛とした雰囲気こそないが、明るく強気という敗北ヒロインに相応しい性格をしていた。良いように利用されてあれこれされてしまうんだろうなというのが安易に想像できるし、期待値も高まる。

肝心のシーンはというと…CGだけで見れば最近の新作の中でもピカイチだったと言える。ただ、シーンの導入及びその後のヒロインの反応はいただけなかった。これは前作にも言える事だが、堕ちるのがあまりにも早すぎる。

戦って負けて、それから犯されるというのがセオリーなのだが、全然戦わないし、抵抗もまるで見せない。行為が始まると僅か数クリックで感じ始めるなんてのもザラで、じわりじわりと堕ちていくのが好きな私としては不満が募った。「うぎぃぃぃ」、「ンおおおっ」と叫んでいたにも関わらず「生理現象だから」で済ませるのは無理がある。

ただ、敵側も結構容赦のない責め方をしてくるので興奮はする。何より絵が綺麗なので細かい事を気にしなければ十分のクオリティだったかなと。好きなシーンはアスカだとプールで後ろから抱きかかえられながら犯されるシーン。ミヤビだとBADで一般人を逆レイプするシーン。

 

シスターレッスン

あのらぶこみゅ学が帰ってきた!相変わらずしょうもない学問だけれど、前作ほどの不快感は抱かなかった。また話に関しても、ただシーンを垂れ流すだけで終わっていないのが嬉し…かったり、不満にも繋がったり。

研究バカで女に関心がない主人公にどう恋愛の素晴らしさを伝えるか、そのために用意されたのが「らぶこみゅ学」だったわけだ。いやぁ、このワードを聞いた時は思わず吹いてしまった。同ブランドだけれど、まさかあの設定を継承してくるとはね、笑いが止まらなかった。

本家のらぶこみゅ学は教師が生徒と淫行するための口実にしかなっていなかったので、クソみたいな設定だなと思うばかりであった。しかし今回はあくまで学問として教えられていたのでホッとした。話も面白さこそないが締め方は結構好きだったり。

 

アナベル・メイドガーデン

もっと自分を見てもらいたい、頼ってもらいたい。こういうメイドさんもたまにはいいかな。
幼馴染で、許嫁で、メイドさんで…と属性てんこ盛りの女の子を用意してきた。まあその全てを物語で描き切ることが出来ていたかというと微妙なところなのだが、全体のボリュームを考えるとこのくらいが妥当と言える。

ただ、「幼馴染」は決して大きなマイナスではないが、プラスに感じる場面も少なかったというのが正直な感想。

 

魔法戦士INTERLUDE PHANTOM

イクシードナイツとエメロードナイツの間を繋ぐ物語ということだが、メインキャストはエリクシルナイツのお二人。本当にこの二人は公式から愛されているなぁと思う。昨年発売したエクストラステージ3のヒロインも彼女達だった。私は魔法戦士の中だと一番好きなペアなので問題ないが。

話はメッツァー様の名前が挙がったりして気分こそ高揚するものの、やっていることは次々と現れる上魔にいいように犯されるのみ。次にどんなシチュエーションがやってくるのかを楽しむ作品になっていた。

ただ、ノエルサイドのお話はなかなか良かったかなと。エメロードナイツで不足していたノエルに関するエピソードを用意することにより、彼女のキールに対する想いの深さを示す。また、キールとマリエラの出会いも描かれていたりと、補完として十分の出来だった。

 

Summer Pockets REFLECTION BLUE

無印発売から約二年の時が経ち、久し振りに鳥白島に訪れたわけだが、やっぱり楽しい夏が待っていた。正直、この作品の発売を知った時は新作を作ってほしいという気持ちが強かったけれど、この作品を作ってくれたことに今は感謝しかない。

当初の予定では追加の4ルートだけやればいいかなと考えていたものの、共通ルートの加筆が気になったり、懐かしい掛け合いを見て純粋に「もう一度あの夏を見直したいなぁ」と。そして、その判断は正しかった。まさか最後にあんなサプライズが用意されているとは…。

改めて自分は本当にSummer Pocketsという作品が好きなのだなと。

 

 

 

 

下半期も延期された作品も含め、面白そうな作品が集まっている。メーカーさん延いては業界全体が流行り病に負けないよう祈るばかりだ。