幸福の先への後語り

えっちなゲームが好きなおたくの戯言

三月の新作とか

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新年度の訪れに嫌気がさし、ゴールデンウィークはまだかまだかと思う今日この頃。新年度と言えば何年経っても忘れないのはクラス替えというシステム。私は昔からクラス替えというのが大嫌いで、それは純粋に新しく人間関係を築くのが苦手だからですね。

 

 

せっかく一年かけて仲良くなった人とお別れなんて嫌だ。勿論、また同じクラスになれるかもしれないし、クラスが別れても遊びに行けばいいじゃないかと言われればそうなのだが、現実はそう上手くはいかない。

 

かつてのクラスメイトはすっかり新しい環境に適応していて、あの子の周りには自分の知らない人だらけ。そんな中にずけずけと入っていく勇気はない。だからこそ必然的に自分のクラスで過ごすしかなくなるのだが、やはり初めは難しい。

 

前のクラスで仲が良かった人がいれば幸いだが、いないと自分で何とかしなくてはならない。待っているうちにどんどん周りの関係が出来上がっていく。その時の焦り具合といったらもう...。

 

とか話していると段々と悲しい気持ちになってくるのでこの辺で。

 

えー、三月の新作は「メイドさんのいる暮らし」、「青い空のカミュ」、「らぶこみゅ」、「ALPHA-NIGHTHAWK」、「アオナツライン」の5つをプレイしました

 

メイドさんは求めていたものをしっかりと提供してくれたかなと。メイドさんであるイヴが魅力的なのも勿論ですが、主人公が中々良いキャラしていました。突如現れた従順なメイドさん相手にいきなり性行為を要求したりせず、あくまで彼女の事を考え真摯なお付き合いを望んでいたところに好感を覚えました。

人工生命体であるとわかった後も、彼女をあくまで一人の女性として見て、これからも愛し続けることを誓うなど、イヴの事を大切にしたいという気持ちがよく伝わってきました。

はじめは「ご主人様」と「メイド」という立ち位置だったのに、共に生活し、お互いの事を知ることで、いつの間にか「恋人」という対等な関係になっていく。こういった作風の作品全般に言える事ではありますが、これがとても素敵でした。本当にお似合いの二人です。

 

カミュはやりたいことが乱雑していたり、話の組み立て方に不安を覚えることも多かったですが、好きな場面がいくつかあったなぁという感じ。序盤で「幸福」を求める人々の醜さを目にしてきた分、終盤の燐の、蛍に対しての思いやりというのが映えていたかなと。

背景がとても綺麗だったので、雰囲気に浸りながら二人の少女を見つめる、そんな読み方が適した作品かもしれません。お話はいまいちでしたが、読み進めている時は楽しかったのでまあまあです。

 

らぶこみゅはもうイライラを抑えるのが大変でしたね。いや、別に冗長なだけならいいのですが、不快要素をいくつかぶち込まれたのでしんどかった。それでもキャラだけは可愛いからなんだかんだ許せてしまうのが私の甘いところ。

個別√の不満をいちいち挙げていくとキリがないので言いませんが、とりあえず「らぶこみゅ学の教師だから」で皆納得してしまうのが見ていて泣けてきます。なんだよそれえ...。国で認められているらしいですが、まあ意味不明です。

キャラは美弦が好きで、淫乱ビッチ娘だと思っていたら、ものすごくいい女でした。意外にも常識人で、一番健全なお付き合いをしていたのではないかとすら思います。彼女の説得力のあるヒモ推奨理論に私は打ちのめされた。

 

ALPHAは正直なところ物足りなく、まだまだこれからだという感じでしたが、キャラクターの成長、心情の変化などが綺麗に描かれていたかなと思います。成長に関してはミリヤちゃんが、感情の変化に関してはナユタちゃんが良かったですね。

世界観も中々凝っていて、プレイし始めて数秒で虜になりました。数百年前、突如宇宙に出現した謎の建造物と、それに伴い飛来した未確認生命体。こんなのはね、ワクワクしないわけがないのですよ。

最後まで読み終えてもまだまだ問題は山積で、次の物語への伏線みたいなものも描かれていたので、続編を楽しみに待ってます。

 

そして各所で売り切れが多発し、買い逃した人が続出したアオナツライン。これがまあ純粋に面白かったんですよね。文句なしの今月ナンバーワンです。

爽やかな学園生活と、ちょっぴり苦い友人関係、先の見えない不安などなど。徹頭徹尾、青春物語でした。

一番の魅力は個々の物語にあるのですが、それを支える「空気感」というのも素晴らしく、これがこの作品を楽しめた理由だと思っています。この空気に浸れぬまま読み進めていったら、恐らくは青臭さやら恥ずかしさというものを強く感じていたことでしょう。

どの√もまあ見所に溢れているのですが、まあ海希√の破壊力が凄まじかったです。友情と恋愛、その二つを一気に描き切ってくるんだもの、そんなのずるいですよ。

ただまあお話、雰囲気、音楽がどれも素晴らしかったおかげで、終わった後の寂寥感が...。サントラまわしながらぼけーっと歌詞カードを眺める日々が続きました。夏を思い出す作品がまた一つ増えて嬉しいかぎりです。あと久々に江ノ島に行きたくなりましたね。

 

三月はまあアオナツラインがぶっちぎりでした。というか今のところ今年一番好きな作品ですね。今年はまだ4分の1。これから先まだまだ面白い作品が出るでしょうし、この「今年一番好き」というのがどんどん塗り替わっていくことを祈ります。ああ、今月も楽しみだ。