幸福の先への後語り

えっちなゲームが好きなおたくの戯言

八月の新作とか

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海外旅行はいつになったらできるのだろう。

国内ではGo Toの影響かぼちぼち旅行者が増えてきて、私自身もついこないだ旅行してきた。やっぱり非日常を味わえる旅行は最高だ。旅行するたびに自然の美しさ、日本の良さを実感する。そして思うわけだ、海外にも行きたいなと。

最後に海外に行ったのはかれこれ一年以上前。今年もこんな状況でなければ行く予定で、何ならまあまあ本格的な計画も立てていた。けれどそれは徒労に終わってしまった。

つい先日、「ベオグラードメトロの子供たち」という同人ゲームをプレイした。

その作品の舞台はセルビアベオグラード。「ベオグラード」という土地については何の知識も持ち合わせていなかったので、読んでいてすごくワクワクしたし、海外旅行への意欲が更に強まってしまった。

セルビアの一つ上の国であるハンガリーにはたまたま訪れたことがある。その時は温泉地で有名な首都ブタペストに三泊ほどしたのだが、本当に三日もいたのかと疑いたくなるほどに時の流れが早かった。

ヨーロッパは観光名所も勿論、とにかく街並みが綺麗なのでただぼうっと過ごすだけでも楽しい。あんまりぼうっとしていると危険だが...。

思い出に耽っていたらますます海外に行きたくなってくる。でもあと一、二年は行けなそうなので来たる日のために今は貯金するのみ。

 

さて、旅行も良いけどエロゲもねってことで新作の話に移っていきたいと思う。八月の新作は14本購入した。今年に入ってから一番購入数の多い月になってしまった。全部やり切るにはどのくらいの時間を要するのか、少し心配になった。期待に応えてくれる作品も多く、仲には今年の10本指に入るくらい好きな作品なんかもあった。以下作品ごとの感想。

 

抜きゲーみたいな島に住んでる貧乳はどうすりゃいいですか? 2 スス子ルートアペンド

発表の時から密かに待っていたスス子アペンド。元々スス子に対して好感度が高く、単純に彼女のルートが実装するされるという事実だけでも嬉しかった。でも何よりも嬉しかったのはまたぬきたしメンバー達に会えるという事。二つの楽しみを胸にいざスス子アペンドを購入した。

まあスス子ちゃんが可愛かった。本編の時もそのユニークな性格と言動に惹かれていたけれど、今回はそこに女の子らしい姿が追加されたわけだ。そりゃあ、魅力の塊になるに決まってる。二人きりになった時に魅せてくれる恥じらいが実に素晴らしい。えっちなシーンもかなり好みだったりする

また、単に可愛い彼女を描いて終わりなのではなく、ちゃんと面白い可笑しい物語を用意してくれたのが良かったなぁと。相変わらずの飛ばしっぷりを見せてくれた主人公を始めとし、仲間になると物凄く頼りになるSSのヒロイン達や文乃ちゃんなどなど…やっていて本編を思い出した。素敵なアペンドをありがとう。

 

あの日の旅人、ふれあう未来

前作「空と海が、ふれあう彼方」と同じ小笠原諸島が舞台であり、ちさやエミリィも勿論出てくる。意外だったのは前作の続編とか何年後かの話ではなく、同時間軸で物語が進行している点。主人公たちがラジオ活動に励む一方で、エミリィ達は幽霊船に潜るためにスクーバの特訓をしていた。

今回は作中での大きな活動として、登場人物たちがラジオの復興に勤しんでいた。突然自分の過去について語り始めたり、自分がどれだけその人の事を思っているかを語ったり、普通に告白したりと公共の電波を私物化しまくりな彼らであったが活動自体は真面目にやっていたのかなと。

色々と不満はあるけれどこの作品に対する心象はかなり良くて、雰囲気ゲーとして見るならば十分の出来だと思う。恐らくシリーズ三作目は出ないだろうが、これからもPULLTOPさんには季節感を大事にした作品を作っていってほしい。

 

青春フラジャイル

全体を通して言える事は案外、個別√が短い。短いから駄目なんてことはないが、その短い中に大きな感動や震えるような演出が仕込まれていたわけでもなかったので不完全燃焼で終わってしまう事が多かった。

あとはわるいまほうつかいが出てくるまではそれなりに面白かったかなと。ヒロインと主人公の距離が縮まるまでを描いた話等は普通に良いなと感じた。

クロノクロック以来の紫だったが残念な出来だった。この作品の事を忘れた頃くらいにアマツツミやアオイトリに手を出そうと思う。

 

あやかし遊郭 ~花魁アマビエ民譚集~

あやかし遊郭シリーズ第三作目になる本作。今までで一番好みのヒロインであった。遊女ということで女の子は処女じゃなきゃだめだとか、身体を許すのは主人公だけがいいとか、そういう思想を持っている方は微妙かもしれないが、個人的にはヒロインも話もそこそこ楽しむことができたかなと。

まず始めにヒロインである翡翠ちゃんの魅力から語っていきたいと思う。黒髪ロングでつるぺた少女、されど歳は200歳を優に超えており、喋り口調も相応。所謂、ロリババア系のヒロイン。常に高貴な立ち振る舞いをしているが、ちょっとしたことでムキになったり、すぐ感情が顔に出てしまうなど少女らしい愛らしさもしっかり持っている。

また甘くねっとりとした声色も魅力的だ。声優さんも凄いが、こんなにぴったりのキャスティングをしたスタッフも相当凄いなと。

 

妹サポ! ~ゲンキンでLowな巨乳妹に、おっぱい揉ませてもらいました~

開始早々、仕事に追われ疲労困憊な主人公の姿を見ることになる。そんな疲れた体に効くのは熱いお風呂でも、美味しい食べ物でもない。可愛くて巨乳な女の子であると、似たような作品はいくつもあるが、今回はヒロインはおっとり系ではない。ゲンキンな性格な妹ちゃん。

本当に癒しとエロスだけで最後まで駆け抜けていくような作品ではあるが、最後のメッセージビデオの演出なんかは妹の心情が表れていて良かったなと。いつも一緒だからこそいざ直接言うとなると照れくさい。そんな彼女の可愛らしい一面を見ることができた。内容的にもボリューム的にも丁度良い。

 

shin-neko ~再会した妹との新たな関係~

長い間離ればなれだった妹との再会、そこから同棲することに。この手の作品ではお決まりの流れ。再会があっさりしすぎているとか、過去についてのお話が全然語られていないとか色々と思う所はあったが、メインはそこからの思い出作り。

2,3年程度ではなく、10年もの間会っていなかったということで序盤の二人のやりとりはぎこちない。兄妹というよりは付き合いたての男女のような、そんな感じだった。そこでお兄ちゃんが提案するわけだ、小春ノートを用いた交換日記をしないかと。提案こそ幼稚に感じてしまうが、そうやって距離を縮めていく物語なら見応えがありそうだなと。そんなに期待していなかったお話面にも少し期待が湧いた。けれど...。

 

淫獄の姫騎士姉妹 ~オークの家畜苗床~

「気高く美しい姫騎士姉妹がオークに心身ともに穢される」、なんて甘美な響きなのだろう。姫騎士とオークというテンプレにもほどがある組み合わせではあるが、テンプレだからいい。キャラクターデザインもかなり好みだったので自然とこの作品を手に取っていた。こちらを睨み付けてるパッケージ絵を用意するのはずるい。

読み始めて数秒程度でえっちなシーンに突入し始めたので笑ってしまった。なるほど、ユーザーが何を求めているかをよく理解している。残念ながら興奮には至らなかったものの、気分としては悪くなかった。

ボリュームはそんなにないし、とびきり好みなシーンもなかったが、ある程度の満足感は得られたのでこんなところかなと。次の作品も良質な悪堕ちを期待している。

 

かけぬけ★青春スパーキング!

初っ端からタイトルと相反するようなリアリスト主人公が出てきた時は多少不安も生まれたけれど、捻くれている系ではなかったのでなかったのでホッとした。なんだかんだ押したら前に出るし、しっかりと後ろについてくる。加えて女の子への興味もちゃんとある。作中でヒロインも弄っていたがツンデレさんなのだ。

そんな彼を振り回し、部内の中心人物だったのが幼馴染である響ちゃん。主人公とはしばらくの間離れていたが流石は幼馴染といったところか、ただ振り回すのではなく時には主人公を励ますポジションに着けるのが良いなぁと思う。共通√はこの娘のおかげで全体が動いていったような、そんな印象だった。

個別のほとんどが恋愛特化の物語で、橘花√だけは少し攻めていた印象。橘花にもっと気持ちが向いていて、青春の使い方に違和感を覚えなければ評価はかなり上がっていたと思う。

 

LIKE×LOVE ~色川 鈴音~

普段からある程度仲が良く、そこから恋仲になるのであればそんなに期間はかからない。ただ、本作の場合は全くの初対面であり、そこに「仲」なんて言葉すら存在しない。しかも相手は人付き合いを避ける無口でクールな女の子。主人公は本当に凄い勇気を出したと思う。

主人公の努力のおかげか次第に打ち解けてきて、無口だった彼女も笑顔で話しかけてくるようになる。この変化だけを見てもかなり心が温まる話で、いつの間にか彼女の方からちょっかいかけてくるようになるのがまた良い。

個人的に彼女の「やりたいこと」に焦点を当てた話が終盤に用意されていたのが本当に嬉しかった。彼女のやりたいこと、それは音楽。主人公も彼女のギターの音色に惹かれて彼女の事を意識するようになっていたため、この作品にとってギターは案外重要な要素だったと言える。

 

極限痴漢特異点

こういった作品において重要となるのはやはり主人公が肌に合うかどうか。これが合わないとイマイチ乗れないし楽しくない。そして本作の主人公は…中々良い男だったように感じる。痴漢を心から愛し、痴漢を「仕事」と称し勤しむ喜壱。手際は良いし、顔もかなりのイケメンとのことでその気になればすぐ就職できそうだが、決してそうはしない。彼の痴漢に対する真剣さが窺える。

痴漢をする際も、ただ痴漢して女を堕としていくのではなく、身辺調査をしたりして情報を集め痴漢を決行するという流れがとても良かった。欲を言えば彼の力で全てやり遂げてほしかったが、物語においてカメオはかなり重要なキャラクターなのでこれでよかったと思う。

物語終盤の展開に関しては唖然としてしまったけれど、まあ痴漢は十分に楽しんだしこんなものかなと。痴漢達に対し、完全武装で制圧しにかかる奴らを見て大笑いしてしまった。

 

放課後シンデレラ

キャッチコピーの通り、本作は放課後に下校ルートを決めて特定のヒロインと仲を深めていくという作りになっていた。放課後イベントはやっぱり私も好きで、元々親しい人と喋りながら帰るのも良いし、たまたまであった事をきっかけに仲良くなっていくのも良い。恋愛物においてかなり重要なイベントだと思う。

ただ、少し勿体無かったなぁと思ったのは学園内でヒロインと仲を深める事がなかった点。勿論、これはコンセプトをしっかり守って作ってくれたということであるし、ぶれることのない姿勢は高く評価したい。けれど、せっかく学園が舞台でしかも同じクラスなのに…と感じてしまったのだ。特に多乃実に関して転入生なので、なおさら学内で仲良くなってほしかったなと。

好きなのは雪子√で、この√はヒロインの友達との絡みが豊富で読んでいて飽きなかった。特にユナちゃんなんかは良いキャラしていて、ギャグ担当をしつつも、彼女の事を思いやる素敵な友達であることがよくわかる。実はみんなに愛され、支えられている雪子ちゃんを見て心が和んだ。

 

Lkyt.

普段、女性向けゲームはあまりやらないのだが昏式さんが書いているという事と、あらすじを読んで面白そうだと感じたためプレイ。世界を滅ぼす魔物が棲む地で戦い続ける男達の物語なんてそんな熱そうなゲームやらないわけがない。また、パッケージ絵が非常にかっこいいのポイントが高いかなと。あの絵に惹かれて購入を決めた方も多くいるのではないだろうか。

物語については一周目だとかなり面白くて見入ってしまう事もしばしばあった。魔物を倒すという単純な話で終わる事のない、裏がある話づくりにとても惹かれたのだ。また、容赦のない展開が用意されているのも良くて、終わり方もビターな感じがたまらない。それでいてあのタイトル画面の演出、これはもう名作だと確信した。一周目までは...。

作り方に難ありの作品だった。

 

BETA-SIXDOUZE

ALPHA-NIGHTHAWKの続編。この作品の発売が決まった時は「待ってました」の一言。先の気になる終わり方だったのでずっと楽しみにしていた。そして本作はその期待に大いに応えてくれたと言っていいだろう。思っていた以上に作品の出来が良くて読後は呆けてしまった。

あらかじめ言っておくと、この作品をやる上で前作の存在は欠かせない。作中でいくつか前作の出来事に触れることもあるが、それはあくまで補完であり、ここで前作の話を理解しようとする、あるいは理解した気になるのは滑稽である。前作があって、この作品があるのだ。

今月の覇権。

 

虚ノ少女《NEW CAST REMASTER EDITION》

序盤は前作と関係のない人物ばかり出てきて、冬子の話はどうなったんだと引っかかりつつ読んでいたが、いつの間にか話に引き込まれていたし、冬子に関する記述も十分すぎるほどに存在した。まだまだ謎が残る作品ではあるが、その辺は三作目で回収してくれることを願うしかない。そして、三作目では冬子の残した希望に焦点を当てた話作りがされていることだろう。

ああ、早く天ノ少女が読みたい。

 

 

 

粒ぞろいというほどでもないがこれまでの月と比べるといい作品が揃っていたように感じる。そして、それは九月も同じ。すごく楽しみだ...。