幸福の先への後語り

えっちなゲームが好きなおたくの戯言

六月の新作とか

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七月に入り本格的に夏が幕開け。

“よしっ!夏が舞台の作品たくさんやるぞ!”そう思っていたのに…なんですかこれ?
全然日が差さない、雨ばっかり。海の日までもがどんよりした天気で、海に行った人は何人ぐらいいたのだろうか。

 

ちなみにその日、私は今月の新作を予約しにおたくの街に訪れていました。

 

各お店で予約を済ませ、ささ帰ろう帰ろうと思ったときにふと目に留まったものがありました。Keyのスタンプラリーです。ああ、そういえばそんなのあったなと、せっかくだから押していこうかなと思った矢先におたくの集団がスタンプラリーの前で溜まり始めました。

 

 

まあまあおたくの街だし、おたくの店だしと温かい目で見守っていましたが、一向に退く気配がない。挙句の果てには私の好きなことみちゃんCLANNAD)の悪口を言い始めたからもう限界。拳を握り締めながらすたすたと帰りました。

 

まあそんなことはどうでもよくて、つい先日ネットで見かけた「Keyベストシーン」について話したい。それぞれの作品の中にでさえ好きなシーンだらけで絞るのに苦労するのに、ましてやブランドの中でなんて…。

 

まあ挙げるとしたら智代アフターからになるかなと思う。本当に大好きな作品なので好きなシーンもたくさんあるのですが、ベストというか一番涙を流したシーンは恐らく終盤の河南子の慟哭ですね。

 

「なんで、おかしい」
私の言いたいこと、思ったことがそのまま彼女の台詞になっていて、しかもそれに彼女の想いが組み合わさったのだから同調し、疲れるほど泣きましたね。河南子はKey作品の中で一番のお気に入りキャラクターでもあるのでそれも大きく影響しているかと思います。感動という意味でのベストではないですが、最も忘れられないシーンはこれですね。

 

本当は各作品の好きなシーンについて語ろうと思ったのですが、それだと終わりが見えないのでメインの話移りましょう。

 

さてさて六月の新作について、六月は六本購入しまして、出来としては上半期で一番良かったと感じました。今年は例年に比べると多く新作を購入したので、気が向いたら上半期ランキングなんてものも作ろうかなと思っています。

 

 

夢現Re:Master」

この作品は発売日にではなく少し遅れて購入したのですが、いやぁ良かった。ゲーム制作に関するお話ということで、やはり身近な題材な分、話も理解しやすかったし、何より共感できるポイントが多い。

 

加えてマニアック過ぎないソフトなパロディもあったりして、日常会話では何かと拾えるものがある。非常に心地いいですね。

 

また共通パート、個別パート共にボリュームがあり、それも単にヒロイン同士をくっつけるのでなく、それぞれにきちんと物語がある。その物語が面白いか面白くないかは別として、“ああ丁寧に作ってあるな”と私の中では好印象でした。

 

思い返してみると中々苦いお話なんかもありましたが、それ以上に熱く素敵なお話が合って、最終的には好きという気持ちの方に大きく傾く、そんな作品でした。

 

 

「Ninja Girl and the Mysterious Army of Urban Legend Monsters」

アメリカの郊外にある和風喫茶店、その珍しい舞台設定が目を引きました。というのはまあ建前で、本当は可愛い女の子に惹かれたのですが笑。

 

忍びの末裔と炎を操る幽霊、そんな奇天烈な二人を動かしてどんな物語が作られていくのか。感想としては本筋のお話よりかは日常パートを楽しむことができたなという感じで、戦闘で燃えるということは皆無だったのだが、それなりに良かったのではないかと思います。

 

ありふれた会話でありながらそれをマニアックな方向に持っていくことも多々あり、読むのが楽しかった。いや、そこをそんな掘り下げて会話する必要はないだろとか、時たま痛々しさを感じる場面もあったが、飽きないという意味では中々良かったのかなと。

 

あとはまあ、メアリーちゃんが喜怒哀楽を見て幸せな気持ちになってましたかね。

 

「DEAD DAYS」

タイトル、キャッチコピーを見てなんだか面白そうくらいの心持ちでプレイに至ったわけですが、中々楽しめる作品だったのではないかと思う。設定にやや雑な部分があったり、キャラクターの動かし方などについて、気になる部分もいくつかあるが、読み進めている時は結構夢中になっていました。

 

結末が少々綺麗すぎるようにも見えるが、そこに至るまでに起こった事象、犠牲になったキャラクター達の事を考えるとこれくらいはいいかという気分にならないでもないです。命の価値について語ってるところは少しもやもやしましたが。

 

いやでも彼らの生への執着心はすごかったなと。それを一番に感じました。

 

 

「Sugar*Style 恋人以上夫婦未満アフターストーリー!!」

久しぶりに彼女達と再会した感想としましては、ああやっぱり面白可愛い子達だなぁと。すぐふざける主人公に対して猛烈な顔と勢いでツッコミを入れるヒロイン達。そして逆もまたしかり。相変わらず面白可笑しい日常がそこにはありました。

 

どの√も二人の日常を切り取った何気ないお話の連続なのですが、本編で紡がれた糸がこうして今も変わらず続いているのだと思うと、なんだか温かい気持ちになってくる。こうして変わらず自然に夫婦になっていくのだろう。そんな光景はいともたやすく予想できるし、だからこそ描く必要はないのかもしれません。

 

FDとしては非常に良かったのではないでしょうか、本当に時間が経つのがあっという間でした。

 

 

魔法戦士エメロードナイツ -絆を紡ぐ女神たち- 」

正直なところここまで楽しめるとは考えていませんでした。話がそれなりにしっかりしていて、終盤なんかは熱さすら感じた。シーンに関してもヒロインがしっかりと嫌悪感を抱いており、より淫靡なものに仕上がっていて満足。

 

ただ、この作品を楽しむためには過去作に触れる必要があり、過去作を知っているからこそ、ここまで楽しめたのだと。

 

一言で表すと「ご褒美」だったかなと思います。キールの役回りといい、マリエラといい、とにかくイクシード陣営の会話が過去作をプレイした身としては嬉しいものばかりだった。

 

そして極めつけはあのCG、あんなの熱すぎるだろう…。これまではその実用性の高さからシーンにばかり夢中だった私だが、終盤はすっかり燃えげーまーになっていました。

 

 

「月の彼方で逢いましょう」

いやぁ、やってくれましたねtone work'sさん。信じてよかったです。

 

いつもとは少し違う、けれど根底のものは同じまま。今回も様々な人生の物語を見せてもらいました。いつもよりは短めだったなと思いつつも振り返ってみると、「ああ、堪能したなぁ」と、そんな気分にさせてくれる。

 

メインで好きな話があった事は勿論、サブヒロインの√も結構良くて、霧子さん√なんかは普通に好きなお話でした。年増女性特有の面倒臭いポイントを押さえつつ、彼女の可愛らしさも同時に描く。サブとは言えど彼女も一人のヒロインなのだということを思い知らされましたね。

 

そして最も好きだったのは雨音ちゃんのお話で、可愛いけどそのくらいかなというのが学園編の印象だったのですが、After編の出来が素晴らしくて、もうどれくらい泣いたかわかりません。

 

終盤に彼女が見せた意志の強さとその結末。軽く振り返ってみても感慨深いです。実に私好みのお話でした。

 

 

いやぁ、まとめていて思ったのですがかなり強い月でしたね。ここにきてこんなラインナップをぶち込んでくるとは...俄然、新作へのモチベーションが上がります。

 

まあ今月のラインナップもかなり凄くて、恐らく購入数は今年一になるのではないでしょうか、本当に楽しみな作品ばかりです。

 

これからもガンガン新作をプレイして、名作をガンガン掘り当てていきたいですね。