流石に寒くなってきたので炬燵を出しました。至福の時間の始まりです。
炬燵に入りながらお菓子を食べつつゲームをやる、これぞ最高の冬。休日なんかは一日の20時間は炬燵に入っていると思います。そのくらい炬燵を愛しています。
炬燵といえば、皆で炬燵に入っている一枚絵とかってなんかこう見ていて心安らぎますよね。ああ、ここがこの人たちが落ち着ける場所なんだって。家族とのパターンでも友達とのパターンでも、恋人とのパターンでも好きです。
最近プレイした「きみはね」という作品にもそんなシーンがあって、性格の全く違う三人の女の子がぶつくさ言い合いながらも同じ炬燵に入っているのが微笑ましかったです。
さて、今回の無駄話はこの辺にしておいて、十一月の新作について振り返っていこうと思います。十一月の新作は9本プレイしました。元々購入したのは7本だったのですが何となく物足りなくて2本買い足しました。期待していたHOOKさんがなかなかいい出来だったのが嬉しかったですね。これだけで結構、満足感がありました。
「 白刃きらめく恋しらべ」
多大な期待を抱いていたのもあり、中途半端さが目立つ内容に少しがっかりしました。ヒロインは可愛いし、主人公想いな所が光る場面もあったんですけど、肝心のお話がどうしても...。
また、前作要素を絡めてきたのは個人的には嬉しかったのですが、物語的には悪手だったように思えます。「刃道」というワードを引っ張ってきておきながら、何もせず放置するだけ。別にこの作品において刃道は必要なかったので、無理にその言葉を使用しない方が良かったかなと。
ただ、都子さんの話題をチラッとでも出してくれたのは嬉しかったですね。一人で叫んでました。
「 どっちのiが好きですか?」
いやぁ、すごかったですね。まさかきちんと一人に二つのシナリオを用意してくるとは。てっきり大部分は使いまわしで、結末がちょっと変わるだけだろうとか思ってました。その熱量に圧倒された。
キャラの会話劇も面白くて、実質8√あるにもかかわらず、飽きずに一気に突っ走ってしまいました。ギャグ要素は丁度良いし、主人公も真っ直ぐでカッコいい。そしてヒロインとの距離の縮め方がとても丁寧だったのが一番素敵だ。
特に小柚子先輩なんかはゼロから始まって次第に仲良しのお隣さんになっていくのがあまりに心地良すぎて、プレイ中は勿論、プレイ後も彼女が一番好きでした。できるように見えて実はポンコツな一面があるのもグッド。
「ままごと ~ママとないしょのエッチしましょ~」
でかい!やさしい!えっち!の三拍子そろった良質な作品でした。タイトルにもある通り、ママが魅力的な作品なのですが私は結局、娘さんの方に目がいってしまいました。きっと叱られてしまうでしょうね。
亜季ちゃんは言ってしまえば典型的なツンデレ妹キャラで、特別なことなんてほとんどない。でもそれがかえって良かった。皆が必死にアプローチしてくる中で一人だけ自分の気持ちを抑えようとしている彼女の姿とても輝いて見えました。
彼女にはいつまでも世界で一番にぃにぃのことが好きな女の子でいてもらいたいですね...。
「 真愛の百合は赤く染まる」
その美しさと危なさが漂うタイトル画面から、少し警戒しながら読み始めたわけですががまあまあ残虐なシーンを見させられました。でも、この作品において最も注目したい所は結末でもグロシーンでも二人の関係でもない、惨劇が始まる前と後の空気感の違いですね。
よくある猟奇モノのように始めからそういった事件が多発しているとかではなく、前半部分でしっかりと幸せな日常を描いておくことで、後半を際立たせる。この辺の作りがしっかりしていたからこそ、それなりに楽しめたのかなと。
全体としてはいまいちでしたが、某ENDはかなり好きでした。
「 魔王の娘と外道勇者 ~紅の瞳と白き淫濁~」
恵まれたキャラクターデザイン、特にクリムゾンちゃんなんかは非常に魅力的な容姿をしていて、こんな娘がどのくらい苦悶に満ちた表情を浮かべるのか、どんな叫び声をあげてくれるのか、気になって仕方なかったのですが...。
彼女が見せてくれたのは喜びに満ちた表情と、笑わせる気満々の「おほー声」でした。別に隠語は嫌いではないのですが、あの声の抑揚のつけ方はない。演技力も低かったです。
「 カイと夢見ぬ魔女」
何度敗れても諦めない、真っ直ぐな心を持ったヒロインだからこそ陵辱シーンで映えていました。またその真面目な性格故に敵にからかわれることも少なくなく、会話にアクセント程度の笑いを含んでいたのも嬉しいですね。敵にからかわれムカーっとなる彼女が可愛かったです。
えっちなRPGなんですけど、そこそこ話も面白くて、スラスラ読めました。ラスボス戦なんかは彼女がちょっとカッコよく見えてきたりもして、わりと良いゲームだったなと。
「 恋愛、借りちゃいました 椿&ちなつ&こなつ ミニアフターストーリー」
ミニFDということで長さにはあまり期待していなかったものの、読んでいても白いと思えるエピソードもなかったのは少し残念。特に椿さん√に関しては本編で魅力的であった「三人で仲良く暮らしている」風景が、本作でほとんど見られなかったのが悲しい。シーンの追加のために用意されたような、そんな中身のない話の連続に思わず天を仰いでしまいました。
でもヒロイン達が変わっていないことを目視できただけでも大きな収穫でした。この感じで「絵未・八純ミニED」も行ってほしいな。そして今度は、できればもっと内容があるものに仕上げていただきたいです。
「ChuSingura46+1 わっちとお兄ちゃんのラブラブ長屋生活」
本編、忠臣蔵の発売からしばらく経ってこの作品の制作が発表された時は正直どうなのかなぁと。しかし、いざ購入してやってみたら、世界がガラッと変わりました。
この作品をプレイして、一番に感じたのは…まあ、新八の可愛らしさでしょう。武士としての強い心持ちと、男を溶かし殺すような甘い甘い声。永らく忘れていた、この娘がこんなにも愛らしい生き物であった事を。少しでも浮気になりえる行動をとると刀を構えてしまうところなんか最高です。
また、ただ新八が可愛いだけでなく、お話としても読んでいて面白いのが良かったですね。というかこの娘はこんなに博学だったのかと、そう思わずにはいられないほど幅広い知識を持っていて、読んでいて様々な発見がありました。
「 脅迫優等生姉妹 ~不良グループ集団種付堕ち~」
「脅迫」というワードに惹かれ、まあ少し、ほんの少し期待しつつ本編を読み進めて行ったわけだが、そんな少しの期待にすらも届きませんでした。脅してきたのが不良集団でなく、オタク集団だったとしても彼女達はすぐに堕ちていたでしょう。動くHシーンが良いだけの作品です、本当に。
とうとう今年最後の新作がやってくるということで、期待と寂しさが入り混じる。最後にどでかい名作がやってきてくれることを祈ります。