十一月に入って嬉しいことが三つほどありました。
一つ目は私がこの世で最も愛している作品である「Aster」の発売日が今年もやってきたということ。特に何のイベントがあったというわけでもないのですが、私にとっては大切な日であり、言ってしまえば自分の誕生日よりも嬉しいです。
当然、軽く再プレイをしたわけですが、まあ号泣してしまいました。年々、泣いてしまうポイントが増えていってる気がします。やはり、この作品には並々ならぬ思い入れがあるようです。
二つ目は任天堂さんが出している某ロールプレイングゲームの新作が発売したことですね。絶賛ハマリ中です。毎回この時だけは全ての時間と気力を注いでこのゲームに集中してます。やはり昔からずっとやり続けてきているシリーズだけあって、やり始めると止まりません。
ただまあ、ぼちぼち落ち着いてきたので、何日か後には一日に数時間やるくらいになってそうです。エロゲの方の新作も発売しますしね。しばらく離れた分、反動が怖いです。
三つ目はノベルゲームのプレイ本数が累計1000本に達したこと。いやぁ、まさかここまでくるとは思ってもいませんでした。本当に素敵な趣味に出会ってしまいましたね。軽く振り返ってみても色々な思い出があって、作品の一つ一つが私を支えてきてくれたんだなと。感謝の気持ちでいっぱいです。
勿論これからもがんがんノベルゲームをプレイしていきたいと思っていますし、未だに手をつけていない有名作や気になる作品は山ほどあるので当分は引退できなそうです。
とまあ最近の出来事はこのくらいにしておいて、本題の十月の新作ついての語りをやっていきたいと思います。十月の新作は5本購入しました。手ごたえとしてはまあまあな感じで、期待以上の作品は少なかったかなと。中には今年ワースト1位候補の作品なんかもあって、ある意味おもしろい月になっていたのではないでしょうか。
「ちんかもツインズ! ~ふたごの妹たちに懐かれてるのはわかってたけどまさか恋愛感情に変わるなんて思ってなかった件~」
主人公は教師で、離れて暮らす兄と自由を求めて妹たちが実家から主人公の家に引っ越してくるという話。この兄を求めてという部分は口実ではなく本当にその通りで、どちらのヒロインも兄の事が大好きな妹ちゃんでした。そして自由を求めてというのも本当で、左綾なんかは顕著だったなと。
右綾と左綾。その名前の適当に一瞬たじろいでしまいましたが、読後に改めて考えてみるとそれなりに納得できます。どちらか片方じゃだめ、両方揃ってはじめて幸せは生まれるのだと。変に捻って幸せを損なうよりはこちらの方がよっぽど良いですね。話に面白さこそないものの、彼女達と暮らす空間がいかに幸せであるか、また姉妹の仲の良さというものも堪能できて、読んでいて実に気持ちが良かったです。
個人的に左綾ちゃんが容姿としても性格としてもかなり好みのヒロインでした。淫靡な表情と、その冷静な態度が魅力的で、何度彼女の瞳に吸い込まれそうになったかわからないです。
「JK妹。」
ヒロインが三人、それも妹が三人となると性格、態度がバラバラなパターンが多いと思いますが、本作は違います。確かに性格は異なっているのですが、兄を想う気持ちは皆同じでどの子も素直。それは日常においても、行為中においても言える事で、もうみんな主人公しゅきしゅき状態でした。
全体として、話に感動的な場面なんて見当たらなかったですが、良い場面はきちんとありました。それは話の多くをシーンが占めているからこそ光って見えただけかもしれないですが、そうやって見ることが出来ただけでも満足感があります。
ちなみに三人の中では愛結架ちゃんが一番好きです。
「 あやかし遊郭 ~からくり女中の懐旧談~」
遊郭」というくらいだから中身にはあまり期待していませんでした。しかし、その中身はとても愛に満ちた作品で、読後感も良かったです。
出会いの場面は主人公の下衆さが際立っていましたが、そこからの追い上げ方は目を見張るものがありました。はじめこそ文字通り人形である心音は主人公の快楽のためだけに存在でしたが、身体を重ね、共に生活していくうちに心音にも変化が訪れる。
これが素敵で、本作最大の魅力であると思います。人間のように感情を表に出すようになって、今まで受け身だった彼女が自ら接吻や愛のささやきをねだるように。誰から命令を受けたわけでもない、自分自身で「したい」と思ったからこその行動。成長を遂げた彼女のを見て軽い感動すら覚えました。
「 レイルロアの略奪者」
久しぶりに3rdEyeさんから発売された作品。延期をしたこともあって、結構楽しみにしてました。
読んでいてまず思ったのはその演出の凝り具合。ここまで躍動感のある作品はしばらく見ていなくて、ガンガン動くキャラクター達を見て驚きの声を漏らしてしまいました。例えば、どこか別の場所に移動する時なんかがそう。キャラクターに動きを加えることで、その行動がより自然なものになっていました。
ただ、戦闘シーンは地の文が少ないエフェクト祭りで、それぞれの状況や技を繰り出す流れ、その戦いにかける想いなんかが不明瞭なためいまいち燃えませんでした。
話も中盤はそこそこ面白かったのですが、いまいち嵌りませんでした。ただ、ツェットさんが治療を断るシーンと、最後のエルリケイトの戦闘は本当に好きでした。お気に入りのキャラクターの多くが脇役だったのも大きく影響していると思います。
「甘やかせカノジョのいる生活 ~一途な銀髪美少女は好きですか?」
この作品は中々やばくて、値段の事を考えるとまあこういうものなのかなと考える余地は生まれますが、それでもやはり厳しいですね。何が厳しいって短いだけならまだしもそれにプラスで要らないシチュ、設定を盛り込んでくるのが本当に...。
ただ、絵はとても良いです。流石なえなえ先生だ。
まあこんな月でしたよということで、前を向いて強く生きていきましょう。今月はかなり期待の作品が詰まった月なので、ワクワクが止まりません。寒くなってきたので風邪を引かないようにしたいですね、安定した生活するためにも、作品を読み続けるためにも。